タカ

ハロウィン KILLSのタカのレビュー・感想・評価

ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)
4.1
Evil Dies Tonight

キターーー‼️
マイケル・マイヤーズ(以下マイマイ)の本領発揮
前作が時間経過の埋め合わせとマイマイ&ローリー三世帯のお披露目だとすれば
今作は紛れもなく、すべて分かった前提での大暴れ
最初からフルスロットルで飛ばしまくる
誰にも手をつけられない絶対的存在への恐怖
そう!これこれ〜〜
これを求めてた😁

火の手からのっそり登場するマイマイ
カッコ良すぎる‼️
歌舞伎で大見得を切るがごとくのじっくりとした登場に一気に心奪われる
いや、しかもそこからちょっとしたチャンバラって時代劇かよ❗️
バッタバタと周りをなぎ倒していく様子は過激派暴れん坊将軍
まさに「成敗!」のシークエンス
殺られる方の目線まで入ってカメラワークまで面白い
登場の出だしがちょっと完璧すぎる

"リーメンバー・マイマイ"
あの恐怖を忘れていなかったのはローリーだけじゃなかった
奴を仕留めようと虎視眈々と機を窺っていたのはローリー同世代中年達
当時、少年少女達だった彼・彼女らが抱えたトラウマ
かつての事件を知る者、あの時の生き残り
ローリーとマイマイ、二人だけの世界と思っていたものが拡張していく
なんとも滾る展開
しかも、ハロウィン(1978年版)とキャスティングを同じにしているなんてアツい
巡り合わせ
すべてがすべて巡り合わせ

それぞれが抱える怪物、闇
おっと、、、そっちも描くのか〜
恐怖に狂わされる大衆もまた恐怖
元の闇が深ければ深いほど、その跳ね返りも大きい
直接手を下さずとも副産物でこれほどの混沌を産み出す恐ろしさ
やはりマイマイは"〇〇の象徴"

人知を超えたマイマイ
集団vsマイマイでもどうにもできない
その方法論じゃ解決できないという一つのアンサーが出る
そこ、結局そこなんですよ
ハロウィン(1978年版)からずっとやってきたこと
何ならホラースラッシャー全体での最大の疑問
どうやって退治するのか?
はっきりとセリフとして言葉を発しちゃうのが、野暮ったくはあるけれど
そこがこのジャンルの核心

控えめに言っても最高‼️
あの時の生き残りとの対峙というオリジナルと新三部作の橋渡し
そして、個対個から個対集団に規模を拡大しても終結できずクエスチョンを残す最後
シリーズ作のブリッジとしては最高な役割を果たしている
次作に対する並々ならぬ期待感
三作目どうか転けないでくれーー
楽しみすぎる😊
タカ

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