東朴幕院

ハロウィン THE ENDの東朴幕院のレビュー・感想・評価

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)
3.7
米国公開から時間が経過してからの日本公開、ハロウィンの時期に合わせる訳でもなしと配給会社に対して怒りにも近い感情を持ち続けて漸く見られる事に。
前作『ハロウィンKills』でハドンフィールドの人たちがリンチに近い形でマイケル・マイヤーズを追い詰めたにも関わらず反撃に合い、もう人間では無い邪悪な何かになってしまい本作に突入したのだが、見事に着地出来たと思う。
本作の序盤の悲劇までの緊張感は素晴らしかったが、その後、中弛みが結構長く感じたりしたが、最後にはカタルシスで昇華させたと言えるね。
前作では、共和党支持者による議会乱入を彷彿させるハドンフィールドの人々の病院乱入に恐怖を感じさせる演出があったが、本作においては、ハドンフィールド町全体を覆う恐怖心から来る猜疑心や憎しみ、差別心が、コーリーをモンスターに変えてしまうという悲劇が印象的だ。
そして前作ではマイケルを倒すハードルが思いっきり高くなってしまったものを、納得の形で終わらせるのは観客にも親切だし、ブラムハウス製作による三部作も見事な終焉を迎えられた。結構満足。
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