タカ

ハロウィン THE ENDのタカのネタバレレビュー・内容・結末

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

邪悪は消えず、形を変えるだけ

終わった…
紛れもない完結
ダラダラと引き伸ばす意思はなく
マイケル・マイヤーズ(以下マイマイ)のブギーマンはこれにて終焉
邪悪は伝播するという視点
前作の"暴力では倒せない"という問題提起に対する回答はなかったが、
マイマイ=邪悪・恐怖
が決して消えずにいかに残っていくのかというところに言及していく作品だった
これくらいが良い落とし所
新たなブギーマン、つまりはリブート、リメイクはありだけどもマイマイ続編は絶対になし🙅‍♂️
その頑なさを感じる最終作だった

物体X、ナイフで磔、暗闇からの浮かび上がり
カーペンター監督の78年ハロウィンを踏襲しつつ、終止符を打つ
何だろう
ハロウィンシリーズとの付き合いは浅いのに、ローリーがマイマイに首を掴まれた際のフラッシュバックを見て少し泣きそうになった
一つの歴史が終わる
ともすれば継承の物語にもできたのに、潔く当人同士で方を付けさせる
三部作の中で明らかに異色な作品だったが、この決着の付け方には誰も文句は言えないはず…

マイマイ無双がおとなしめ
急に衰えを感じさせるマイマイ
前作のハッスルっぷりは今作にはなかった
むしろ新参者のコーリーの活躍
闇に呑まれるというのはどうしても『ジョーカー』を想起させてしまうが
ターンテーブルに舌を置いて、これぞ本当のターン(舌)テーブルだ!と言わんばかりの惨殺に死体に飾りつけを施すマイマイイズムを感じた
「深淵を覗く時、深淵も…」とは陳腐であるが、本質でもあると感じる

さてさて
ここまではっきりと終わられると
途端に寂しくなってしまう
邪悪のメタファーは生き続け
マイマイという肉体は朽ち果てる
死して人間に戻ったマイマイに一つ言葉を送りたい
「ありがとうマイマイ❗️安らかに」
タカ

タカ