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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコのギャスのレビュー・感想・評価

3.3
「浅く知るというほどでもなくなんとなく知っていたある人物」の人生。
何を支え、何に支えられていたのか、その社会背景は。
なかなかの波瀾万丈であり、そしてエキセントリックな部分を含め彼の人生が愛と共に立体的に立ち上がってくる物語になっていた。そして当時のイギリス社会や階級意識を知る上でも面白かった。

ネタバレ
いつだったかTwitterに流れてきた可愛い猫の絵とその隣に並べられた不自然なほどデフォルメされたカラフルな猫の絵。その説明には、どちらも同一人物の描いた絵であり後者は統合失調症の時のものだと。
その時は医療的な情報として眺めていたように思う。
もちろんその絵にはそれを描いた人物がいて、その人生があったということを改めてこの映画で思った。
猫への愛、猫を共に愛した妻への愛、他人との関わりにおいて難しさのあった特異性、電気へのこだわり、いろいろと興味深かった。猫の"社会的地位"が低かったこと、それを彼が向上させたというのも初耳。
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