このレビューはネタバレを含みます
逃亡犯の捜索に協力する、服役囚達の話。
言うならば、韓国版『スーサイド・スクワッド』みたいな話で、コミック風の演出があったりと、ケレンのある楽しい作品でした。
主演はマ・ドンソク。
服役囚ながら基本的にはベビーフェイスで、お馴染みの心優しき力持ちな役柄。
マブリー要素もきっちり押さえられており、特にキスシーン(?)と日本語台詞は初めて見た気がするので、マブリーファンは注目でしょう。
物語的には凸凹チームによる犯罪捜査もので、まぁ可もなく不可もなくという感じ。
マ・ドンソクによるパワフルなアクションも楽しめるし、峰不二子的な立ち位置のキム・アジュンも良いアクセントになっていました。
ラストのバトルで、女性キャラにもしっかりと参戦させる辺りは、今時の映画だな~と関心したりもしましたね。
一方、不満点としては、ちょっと物語が複雑過ぎるかなと。
脱獄犯と殺人鬼が逃亡する件は要るかな?と思ったし、序盤に登場する主人公の親友と女性刑事の存在が特に回収されないのも気になる部分。
もっと話をシンプルにして、メイン4人の掘り下げや関係性を描いても良かったかもしれません。
また、ラスボスとなるのが日本のヤクザというのもね…。
今の日本のヤクザにあれだけの力があるとは思えないんですが、韓国では未だにナチス的な都合の良い悪役として幻想を抱かれてるのでしょうか。
親分のヨシハラも、な~んかショボくて全然ラスボス感がないし、こりゃマ・ドンソクの楽勝だなと思えて仕方なかったです。
どうせなら、ヤクをキメて日本刀を振り回すくらいのブッ飛んだキャラクターでも良かったと思いますよ。
わりと当たり外れの分かれるマ・ドンソク映画ですが、本作に関しては、誰が見ても楽しめる作品になってはいます。
ただ、とはいえジャンル映画なので、過度な期待は禁物。
気軽なエンタメ作品として見る分にはオススメの作品ですね。