kiguma

シン・ウルトラマンのkigumaのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.7
[NOT 映画 BUT 空想特撮映画]

驚いた点
ウルトラマンという作品が持っていた「空想特撮ドラマ 」の肌感覚を見事に切り出している事。センス オブ ワンダーの精神、今のロシアでは禁じられている「見えるものが全てではない」という視点。

残念な点は、単体の映画作品としての完成度はシン・ゴジラに及ばないと感じた事。テレビシリーズの主要トピックを映画の尺に全部詰め込んだのは驚異的だけど、シン・ゴジラの見事な序破急のリズムには及ばなかった。

でも、それは瑣末な事だと思う。
映画としてのまとまりや、モダナイズ以上にこの作品にとって重要だったのは、当時ウルトラマンという作品、そのクリエイター達の情熱や狂気を2時間という枠に凝縮させる事だったんだろう。

これは映画ではない。
これは空想特撮映画なのだから。
kiguma

kiguma