磨

1917 命をかけた伝令の磨のレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.4
究極の没入体験は人生初のドルビーシネマで鑑賞、この作品を待っていた!
余りにも素晴らしかった為もう一度鑑賞。2度目も豪華にIMAXで(笑)

極限の緊張感は当然ながら、カメラワークにより見えないところに何があるのかわからないような恐怖感を煽る演出も◎、衣装や特殊メイクなどの作り込みも半端なかった。個人的には本作にアカデミー賞作品賞でも良いかなと思った程好きな作品。
出演は少しだけなのに「キングスマン」の2人(コリン・ファース&マーク・ストロング)とベネディクト・カンバーバッチのイギリス出身俳優3人は印象に残る。

やたら〈ワンカット〉を推してくる日本の宣伝のせいで、本来の面白さが損なわれてる気がするのが残念。

【第一次世界大戦】という題材も良い
電話線・鉄道の通信など移動技術の発達における戦線の拡大。機関銃・毒ガスなど殺傷能力が極めて高い兵器や現在も軍事の中心である戦車・飛行機など大型兵器の登場。
経済大国を中心とした世界中の国々を巻き込み、戦闘員900万人、非戦闘員700万人というそれまでに類を見ない犠牲者数。個人的には第一次世界大戦が最も泥臭く、言い方は悪いが“画になる戦争”と思う。
(第二次世界大戦は通信・軍事技術の発達とホロコースト・核兵器・戦略爆撃などによるジェノサイド、気候変動による飢饉などでの非戦闘員の被害者があまりにも多い為、悲惨さが目立つ)


ドルビーシネマとIMAXの比較。
勿論どちらも大満足だけど、今作に関してはドルビーシネマの圧勝、“最高の没入体験”の本作と相性が最高です。まだ国内に5カ所しかないけど、行ける方は是非行って体験して欲しいです。
磨