岡本fuckin拓也映画マン

1917 命をかけた伝令の岡本fuckin拓也映画マンのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.0
「走れ」
なるほど、確かに。劇場に入る前と出た後では、キャッチコピーが持つ言葉の力に気づかされる映画である。

本編も、ただ走るだけではないのだ。
フィルムの端々に写る、洗練されていない武器や装備の数々が、塹壕戦が、そのすべてが本格化していき第二次世界大戦へと確実に歩みをすすめている。

そう分かるのは、主人公たちが持つ写真の1枚から劇場に響く銃声。すべてのディテールが良くできている。それだけではない。
ノーカット風の手法と登場人物たちの懸命さが命を吹き込んでいるからであろう。


教科書でも知らない第一次世界大戦の端っこの物語。命を賭して生きていた人々を観ることができる、そんな映画である。