岡本fuckin拓也映画マンさんの映画レビュー・感想・評価

岡本fuckin拓也映画マン

岡本fuckin拓也映画マン

映画(16)
ドラマ(0)
アニメ(0)

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.1

SFの殿堂的作品に根差し、ヴィルヌーヴが叙事詩として現代に蘇らせた名作。

原作の世界観をフィルム上で再現しようと試みられるも、ことごとく実現には至らない。かえって、スターウォーズやスタートレックなど
>>続きを読む

アラベスク(1966年製作の映画)

3.9

謎多い美女と巻き込まれ系の大学教授による、ドタバタラブミステリー。

1枚の紙に書かれた象形文字を皮切りに、国や権力者たちの争いに巻き込まれることになるが、うだつが上がらない主人公は自身に降りかかる火
>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.0

主人公の内省、そして父への巡礼の旅に伴侶する映画。

低評価が目立つ本作だが、ひとつひとつの演出、音楽、すべてが心象風景であり、主人公とオーバーラップするためのアトリビュートだと捉えてみてほしい。
>>続きを読む

グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)

3.9

本作は、フレンチ風味に「グース」を現代風に昇華させた映画である。

こう言い切ってしまうと反感を買うかもしれないが、やはり一定の年齢層より上の世代が思い出すのは「グース」という映画だろう。

少女が孵
>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.0

「読了感を噛み締めることのできる短編ミステリ小説」

ミステリブームのせいか変に凝った内容の映画も増え、観賞後にモヤモヤとしたものが多くなった。
なかには続編を観ないとわからないものもあるが、これには
>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

Queenの入門編でもあり、ファンへ向けた再公演でもある。

熱中した世代と知らない世代、両方が楽しめる作品。ミュージカル映画よりもそれらしさが強いのは、Queenの楽曲がもつ力と演者の熱演であろう。
>>続きを読む

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.9

"4回泣ける"という触れ込み、朝ドラ後の有村架純を起用したことから話題を呼んだ作品。

"4回泣ける"というコピーが良くも悪くも観客の心にバイアスをかけてしまっている。
演者や台本、演出によって琴線に
>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

賛否両論を呼んでいるが、一言で表すならば"J・J・エイブラムスの手腕に賛辞を贈る映画"である。

今の10代〜70代までが一緒になってスクリーンの前で興奮できるものは少ない。
そして、令和になって急速
>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.9

「Just Mercy」から「黒い司法 0%からの奇跡」という邦題タイトルに。

決して黒いのは司法だけではない。

内容も肌から伝わるような臨場感がある。
ただ、邦題タイトルから想像を膨らまして観る
>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

「走れ」
なるほど、確かに。劇場に入る前と出た後では、キャッチコピーが持つ言葉の力に気づかされる映画である。

本編も、ただ走るだけではないのだ。
フィルムの端々に写る、洗練されていない武器や装備の数
>>続きを読む

名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)

4.0

平成最後の劇場版名探偵コナンは、シンガポールを舞台として物語が繰り広げられていく。
実在する街並みが再現されており、一度でも訪れたことがある人はもちろん、そうではない人でも知っているような観光名所が目
>>続きを読む

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.0

"走ることだけが取り柄のラッキーな青年のお話"と捉える人もいるだろうが、それはあまりに芸が無い。

他人を信じ、その通りに走ることは勇気のいることである。
また、そのなかで自身の道を探し出し、それを信
>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

「ある種の恐怖を覚える」
というコメントが氾濫している話題作であるが、果たして観劇者は本当に恐怖を感じているのであろうか。

おそらく大半が主人公であるジョーカーの生い立ちや境遇に共感を覚えたが、当の
>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

現代でいうところの"黒人差別"が、はっきりと色濃く残っているアメリカ南部。
黒人ジャズピアニストとイタリア人付き人の組み合わせというだけで、この作品の主題が自ずとわかる。
民族主義的主張が声高に叫ばれ
>>続きを読む