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ベイビーティースのmemmmiiiのレビュー・感想・評価

ベイビーティース(2019年製作の映画)
3.0
病(癌?)と戦う女子高生が危うい魅力の年上男性と出会い…といういわゆる感動モノっぽいが、どちらかというと「mid90's」のJK版という感じがした。

これ闘病してなくても一定数の女子高生が経験しそうな青春物語で。10代ってちょっと悪い年上の先輩への憧れがあるじゃん、それがベースだな。で、死期も近いので多少自暴自棄になっている女子高生と、それぞれに危うい部分を持つ完璧ではない両親、そして親に見放されたヤク中の20代青年。
オーストラリアのカラっとした空気感と清潔な街並み、中庭とプールが素敵な住居といった独特の開放感がそういった陰の要素をジメジメさせずに表現できてて、これ同じ話を日本でやったら相当湿ってるよな〜思った。

短いスパンでパン!パン!とシーンが切り替わって毎回小タイトルが出るんだけど、オシャレでしょう〜と言われてるみたいでちょっとしつこい。
散文調で自由律を積み重ねていく感じ。

というかビジュアルが思いっきり「アデル」なんだけど大丈夫なの?レビュー見たらレズビアンの話かと思ってたって書いてる人いて、それは「アデル」ですよー!となった。

心理学的には髪の毛を派手に染めたりする人は自分の人生に納得できてなくて髪の色をコントロールすることで精神安定を図ってるという見方ができるらしいのだけど、主人公ミラにも当てはまるかもな〜と思った。そもそも化学療法を始めて髪の毛が抜けてウィッグを被る前から、モーゼスにパンクな髪型に刈ってもらうシーンがあって、自分の健康状態や両親や学校の同級生達との関係に満足してないという印象がある。
ちなみに私も派手色に染めたり奇抜な髪型をしてきているので、これで精神安定を保ってるところがあるかもしれない。
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