空海花

マリッジ・ストーリーの空海花のレビュー・感想・評価

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)
4.0
年の瀬にまたまたすごいのが出てきた。
スカヨハ×アダム・ドライバー×ノア・バームバッグ。
Netflixのクオリティとコンスタントな間が凄すぎて、もう来年はどうなっちゃうのか。

語りで入る感じからもう良い感じ全開。
二人の演技が物凄かった。
アダム・ドライバーの喋り方、声、間、良いね…
スターウォーズやブラッククランズマンの印象強いがラブストーリーこんなに合うんだ。歌も雰囲気あるなぁ。
スカーレット・ヨハンソンもかっこいい、きれい。

実はここで終わるかな?と思うところが3箇所ほどあった。実際にそこで終わらなくて良かったのだが、この感じで長尺は確かに辛い。
ずっと観ていたい内容という訳ではないのでね、良いのだけれど辛さも積もってくる。

言い合いシーンは、もうこわくて泣けた。
こわい?いや言葉が見つからない。良かった。

残念ながら、どちらにも共感はできなかった。
いやどちらが悪いとも思わない。男女のことに関しては、こちらがああしていれば、あちらはこうしていれば、とか思い付くことはあるけれど。
悲しいかな、仕方ない。しか出て来ない。

映画が、ということでなくて
いわゆる一つのボタンの掛け違いからどっと押し寄せる破壊力。
どんなに輝いた素晴らしい思い出も
指の間からこぼれ落ちる砂金のようで
崩れ始めたらもう
握りしめることもできないのか。
それでも手の平のところどころで輝くから
余計に切なくなる。
ふと出現する、夫婦だったからこその気遣い
それは傷を埋めてくれているのか
埋まらないのを確認しているのか
たとえそれで痛みが疼いたとしても
いつかは癒えるだろう
その日が本当に来るのかと思いながら。

複雑なまま受け容れなければならない。
難しいのですね(泣)
良いもの見させていただいた。。
空海花

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