子供は親を選ぶ事はできない
親からの愛を知らずに育った人間は自身の子供の愛し方がわからない
三代に渡ってしまうアルコール依存症…
それでも…親は親
自身の感情をコントロールできない不安定な父を一途に愛する息子オーティス
愛する父から唯一の学び…それは『痛み』
酒に溺れ療養施設でカウンセリングを受けながら父親の不器用すぎる愛を少しずつ知ってゆく大人になったオーティスの『変えることのできない過去と未来の物語』
父親の後ろ
父親を後ろに
そして自身ひとりで跨がるバイク…
暴力的でありながら親子の愛が描かれたかなり叙情的な作品…子供にとっては世界にひとりだけの父親であるということ。その当たり前なことが非常に切なく映る。