セックス、ドラッグ、ロックンロールと思われがちなアメリカは、世界最大級のキリスト教国で、すぐにお尻を出す『クレヨンしんちゃん』は放映できないくらい道徳的な国でもある。
そこでの実在の事件を元に作られた映画だ。
そこを考えると深みがある。
さらにアメリカの田舎の特殊性と、そこにある特有の寛容性?をも表現したかったのか。
次から次へと負の連鎖が続くのは『ファーゴ』にも似ているが、こっちのほうがさらに間抜けだ。
女性の捜査官二人がまたいい味で、このキャラクター設定は巧い。
人間の面白さ、奇妙さを描く映画はいくつもあるが、『ブルーベルベット』もあれば、これもあるということか。