いしはらしんすけ

メタリカ&サンフランシスコ交響楽団:S&M2のいしはらしんすけのレビュー・感想・評価

2.0
私にとってメタリカの古参とは「NO LIFE TIL LEATHER」持ってる!とか、KERRANG!の名フレーズ、当時シビれたねー!とか、そのへんのつもりで、「MASTER OF PUPPETS」でのメジャーデビューすらギリ間に合ってない身なんて、若輩気分で長らくいた訳だが、今や80年代リアルタイマーは、とっくに古参カテゴリーなんだろう、きっと。

そんな人種のご多分に漏れず、前半から中盤にかけての「LOAD」以降ナンバーの連発っぷり(ブレイクやらオリジナルシンフォニーやらを除いて、都合9曲かな)は、ダルダルに弛緩しまくるに十分なのであった...

あとラーズはまだしもクラシック界では有名らしい指揮者のおじさんの、長広舌MCね。字幕もないもんだから、さらに退屈度アップ。たださえ長尺(2時間30分)なんだから、あそこはせめてカットして欲しかったわ。

ま、ブラックアルバム以前の曲のみで固めたラスト5曲は、それなりにアガりましたけどね。そもそもオーケストラと共演できるレパートリーって、必然的にスラッシュチューンは外される訳で、そりゃまったりもするわなー

企画ものノリ一発だった20年前と比べると、諸々練られたコラボ...なのかと思いきや、バンドの意識としては誤差の範囲なんじゃないかという仕上がり。

まあ前回のやけに正確なラーズのビートが醸す違和感に比べれば「お直し」のレベルは、上がったんじゃないかな?

真のメタリカマニアなら楽しめると思うけど、私はそこまでじゃねえなと、再認識しましたとさ。