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ルディ・レイ・ムーアのwisteriaのレビュー・感想・評価

ルディ・レイ・ムーア(2019年製作の映画)
4.6
なななんと!エディ・マーフィがPファンクの創始者ジョージ・クリントンの伝記映画製作へ向けて最終交渉に入っているというニュースが出ました😳これはもう再適任者による音楽伝記映画になると期待できるのでぜひ実現してほしい!

ということでその応援📣の意味も込めて、エディ・マーフィ主演Netflixオリジナルのこちらの実話ベース伝記映画を初鑑賞。

ルディ・レイ・ムーア(エディ・マーフィ)は場末でくすぶっている売れない歌手・コメディアン。しかし成功への熱意だけは誰にも負けない🔥ある日彼はたまたま目撃したホームレスのお下品話法にヒントを得て独自のステージトーク術を開発、瞬く間に黒人コミュニティでの支持を獲得する。しかし彼の熱情はそこにとどまらず『ドールマイト』なる自主制作映画へと乗りだしていく……というお話。ちなみに英題"Dolemite Is My Name"は作中の彼の口上から来ている。

いやー、これは大好きですね😆面白い。。
特に後半の自主映画製作の顛末は映画好きならきっと笑えて泣ける最高の展開。たいした計画性もなく周りを巻き込みつつ自分の夢に突っ走ってしまうルディはどこか『SING / シング』シリーズのあいつ🐨を髣髴とする。。でもどんな状況でも決してめげないアホな前向きさは憎めないキャラクターなんですよねー。

70年代の黒人コミュニティを取り巻く社会状況描写も冴えていて単なる娯楽作に留まらない深みもある。衣装・美術も素晴らしいし、そして冒頭マーヴィン・ゲイの'Let's get it on'で始まるこの時代の音楽がやっぱり最高!エンドロールでオリジナルの『ドールマイト』と見比べられるのだが、そのなんとも言えないB級感も含めてよく再現されていることが分かる。

ひょろっとした白人のカメラマン、どこかで見たことあるんだけどなー、と思ったらコディ・スミット=マクフィ、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』ピーター役の彼なのね。あとDJ役で今何かと話題のクリス・ロックも立板に水のトーク術を披露しております。
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