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マザーレス・ブルックリンのmitoのレビュー・感想・評価

マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)
3.7
2020年6本目。
エドワード・ノートン主演、監督作品。
ブルックリン生まれの孤児ライオネルが恩人のフランクが目の前で殺され、彼が何故殺されたかを追う、正にハードボイルドな映画。
1950年代のザラついたニューヨークの荒廃感や腐敗をエドワード・ノートンが監督として見事に描いている。

ライオネルはトゥレット症候群を患っており、頭に浮かんだ事を声に発してしまったり、してはいけない行為をつい実行してしまう。
このハンデが致命的ピンチを招く訳ではないが、たまにオウムのように「if(イフ) ‼」と叫んだり、単純に要素として面白い。

推理モノとしても、丁寧なストーリーテリングで結構面白い。ただ、観客の誰もが最初に気付く手がかり、帽子に終盤まで気付かないのは、少しモヤっとする。
「記憶を辿れ」と言われたのにフランクの帽子発言を完全に失念しているってどういう事?

その点以外は、想像以上に楽しめた。
あと、ライオネルを演じるエドワード・ノートンの他にも彼の監督作品だからか、脇を固める役者も玄人好みながら異様に豪華。
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