「この事実を知ってもらいたい」という強さは物語だけでなく、この映画の作り手から感じる。知るべき事実として映画にした意義は大きい。
グアンタナモの拷問。我々日本にも2010年代中期に到着したニュースだった。
今はクローンだ。ただの民家だ、いや軍事工場だった、と歴史は繰り返されている。
さすがのアネットべニング。ちょい役コリーストールも良く、プロダクションに善性を感じる。ビンラディン暗殺作戦をTV画面で見るアダムドライバーの複雑な表情が印象的だ。
「間違いを認め、大きな歴史に審判を委ねたい」とするベネットの最後のスピーチが心に残る。抑揚を抑えた見応えある映画。