エイデン

パラサイト 禁断の島のエイデンのレビュー・感想・評価

パラサイト 禁断の島(2019年製作の映画)
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父に車のメンテを手伝うよう頼まれた若者トビーはその頼みを無視してしまう
しばらくして異変に気づいたトビーが外へと出てみると、そこには車強盗に襲われ変わり果てた父の姿があった
その事件以来心を塞ぎ込んでしまったトビーは、カウンセラーの勧めで自己回復プログラムに参加することに
そしてトビーは他の参加者と共にマレーシア、プラウアバイの無人諸島へと到着
気が乗らないまま2週間の船旅を終えたトビーは、教官のケイから最後のプログラムとして、3日間参加者それぞれが別の無人島で過ごすことを告げられる
僅かな食料や持ち物、証明弾を手渡され、自分を振り返ったり、将来どんな人間になりたいのかを考えることが目的なのだと説明されるのだった
その後トビーは島へと連れて行かれ、4日後の朝に浜辺で待っているようケイに言われるとサバイバルがスタートする
しかし早々に野生の猿に食料を食い荒らされたばかりか、着火装置で焚き火も着けられない
何もかも上手く行かないことに苛立ちを覚えるトビーだったが、十徳ナイフの虫眼鏡で火を起こすことを思い付く
そして浜辺で見つけた貝を食料にしたトビーだったが、その夜 酷い腹痛に襲われてしまう
森へ向かい胃の中のものを吐き出していると、何かの気配を感じ始める
闇の中をうごめく不気味な何かを目撃したトビーは父の死も思い出してしまい、恐怖に駆られて証明弾を発射するも、そのまま意識を失ってしまうのだった
翌朝 目を覚ましたトビーは、海に見知らぬ美少女がいるのを発見する
その少女は罠で獲物を狩り、島で自給自足の生活をしているようで、小川に作られた住まいへ案内されたトビーは、そこで食事を分けてもらうのだった
彼女はマデリンと名乗り、トビーはこの島へプログラムでやって来たことを説明するが、結局ここは危険だからと、火をたいて浜辺にいるよう指示される
その夜 またトビーは父の死を思い出し、ツノのある何かを森で見たような気がしてまた意識を失ってしまう
目を覚ましたトビーはマデリンの小屋におり、2人は一緒に過ごしながら心を通わせていく
マデリンは随分前からこの島におり、両親や友達もいたそうだが、今は母親しか残っていないと言う
トビーは最後の夜もマデリンと過ごそうとするも、彼女はトビーが帰ることを初めて耳にしてショックを受け、ついて行こうとするトビーを牽制する
更に森に潜んでいるあの気配の持ち主こそマデリンの母親だと説明され、このままでは殺されると告げて彼女は森の奥へと去ってしまう
そして翌朝 トビーは高く昇った太陽を見て、自分が約束の時間を寝過ごしてしまったことを知る
慌てて浜辺に向かったトビーが目にしたのは、ここまでやって来たボートが転覆した姿だった



無人島行ったら人がいて、よりにもよってヤバい人だったホラー映画

トラウマを持ち無人島へセラピーへやって来た青年が出会ったのは美少女
何か良い雰囲気かと思いきや、怪しげな母親が現れて悲劇に発展する
まあまあ特殊なシチュエーションで闇に紛れて何かの影を見たり、怪しげな母がいかにも怪しげだったりと、定番のスリラーっぽい展開を見せる作品

これといって目を引くようなものは少なめだけど、ストーリー上の展開が完全に予想よりヤバいあたりは面白かった
アンニュイな恋愛映画っぽい導入がいつしかサスペンス、スリラーに
そしてオチにはどんでん返しでホラーにまで昇華されていく

ぶっちゃけ邦題がややネタバレじみてるのは気になるところだけど、原題も『Prey(獲物)』とまあまあヤバい
話の持っていき方に無理やり感は否めないけど、日本版パッケージのフリー素材みたいなサルが可愛いので許しましょう
とにかくたまたまこの島にやってきたトビーくんが可哀想で仕方ない
観よう
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