ともぞう

ハルカの陶のともぞうのレビュー・感想・評価

ハルカの陶(2019年製作の映画)
3.8
ストーリーはベタだが、主役の奈緒の溌剌とした演技は良かったし、人間国宝の笹野高史の味のある演技もなかなかだった。
芸術作品は同じものを作ってもその人の個性が滲み出る。そういう芸術の奥深さを感じさせる名言も沢山あった。あとは時間の制約があって難しかったと思うが、修とはるかが信頼し合うまでの関わり合いがもう少し描けていたら更に良かったと思う。

〈あらすじ〉
OLの小山はるか(奈緒)は東京で平凡な日々を淡々と過ごす中、デパートの展示でふと目にした備前焼の大皿に強く惹かれる。それ以来仕事中でも休日でも備前焼のことが頭から離れず、言葉にできない感動を胸に大皿の作者を訪ねるため備前焼の町・岡山県備前市に向かった。目の前に現れた修(平山浩行)は頑固でぶっきらぼうな職人気質だったが、一人でロクロに向かう彼の姿を見て一層備前焼への関心を深めるはるか。勢いのままに弟子入りを志願するも相手にしてもらえず、見兼ねた人間国宝の陶人(笹野高史)が間に入り、修行見習いとなる。修は亡き父との約束を胸に陶芸に向き合っており、ものづくりに向き合う備前の人々の姿や広大な自然に触れ、はるかは自分自身と向き合っていく。そんな彼女の姿を見た修は、次第に心を開き始める。
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