ふぇりな

355のふぇりなのネタバレレビュー・内容・結末

355(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

楽しみにしていた映画!だったんですがそこまで評判良くないっぽかった(というかそもそもあまり身近で感想を聞かなかった)ので期待しすぎず観に行きました。そのせいなのかは分かりませんが、特別好きではありませんが、普通だったなという印象でした。

まず良かったのはとにかく女性たちがカッコイイこと!手さばきが非常に鮮やかで目にも止まらぬ早さで仕事をこなしていく彼女たちを見ると、本当に凄腕のエージェントなんだなという実感が湧きました。アクションシーンはどれもすごく素敵で、夢中になって観ました。
それぞれのキャラクターも魅力的でした。特に好きだったのは、ダイアンクルーガー演じるマリーでした。ああいうかっこいい女性は無条件ですきになってしまうんだ…!
また、俳優陣でいえば、ルピタニョンゴとセバスチャン・スタンが好きなので、その演技も素晴らしかったです(もちろん全員演技は最高でしたが)。ファンビンビンの美しさにも圧倒されました…!

上記のように素敵な部分もあったのですが、いくつか気になるところもありました。
例えば、アクションシーンでヒールを履いている女性がいたことです。命に関わる仕事では、いくらオシャレでもヒールはさすがに履かないと思います。このことは他作品でも言及されたことがありますし、女性は常にオシャレであるべきみたいな押しつけは良くないと思いました。
また、この作品の女性キャラクターは、恋人や母親や娘など、別の男性にとって大切な人物として描かれることが多かったのも気になりました。周囲の男性の描写を無理に入れる必要はないと思いますし、それは女性キャラクターと本当の意味で向き合ってることにならないのでは?男性のスパイだったら家族が描かれることは少ないだろうに、女性になったらこうなるとは…。その点気を使っている作品なのかと思っていたので、残念でした。
それから、敵のニックについてです。まず冒頭で友達でいたいとメイシーが告げたにもかかわらず、結局恋人同士になるのもそれでいいのか?と感じてしまいました。その後恋人として普通に過ごしていたようなので、心の底ではそういう意味で好きだったのだとは思いますが、断った相手にしつこく迫るのはちょっと良くない気がします。また、結局それから戦うのも、「恋は盲目」だとか「男に弱い女性」というイメージになりがちですし、搾取的だなとも感じました。
そもそも全体のストーリーも割と読めてありきたりだったので、もっと新鮮さがほしかったです。

かなり不満点が多くなってしまいました…読みにくくてすみません。楽しくはあったので観て後悔はありません!アクションシーンとマリーだけまた観たいです。笑
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