「A24流キラキラ映画」
「イット・カムズ・アット・ナイト」のトレイ・エドワード・シュルツが監督したA24の最新作。順風満帆だった兄がある悲劇を襲い、1年後、妹に視点が切り替わり家族の再生を描く。
どちらかと言えばA24は好きなスタジオだし、今までも別段嫌いではない作品ばっかりだったが、今作は首を捻るぐらい合わなかった。
前半は兄、後半は妹とガッツリ二部構成になっているが、兄のパートはただの転落人生で自業自得な話だし、妹のパートはそこから家族がやり直すというシンプルな話を、センス全開の絵や色使い演出で間延び的に魅せているだけ。それが自分にはやたらと鼻に付いた。
そもそも兄のパートに妹の場面がほぼない為、急に後半妹が主人公になっても唐突に感じたし、まだ色々とイベントが起こる兄のパートに対して妹のパートは地味で仕方がなく退屈すら感じた。妹のパート丸々いらなかったんじゃないかとすら思う。前半と後半で別の映画を見せられている感覚に陥ったわ。
ああ文句ばっかりになったな。風景が綺麗なトコ以外はイマイチ合わなかった作品だった。
