空海花

仮面病棟の空海花のレビュー・感想・評価

仮面病棟(2020年製作の映画)
2.4
お医者さんが書く小説は面白いものが多い。
日本では渡辺淳一を筆頭に海堂尊とかが有名。
海外ではF・P・ウィルソンという作家が居て
パートタイムで医師をやりつつ、SFホラーや医療ミステリーを出している。
日本ではシリーズ途中で翻訳出版が止まってしまい読めなくなってしまった。
「ザ・キープ」から始まるアドヴァーサリ(ナイトワールド)サイクルが有名。「ザ・キープ」は映画化もした。3:30の長編だったがなんと90分にカットして公開され、評価も散々だったらしい。
本を知った当時は見つからず、そのままになっていて未見。撮り直してくれないかな。
彼はラヴクラフトの影響を強く受けている。
始末屋ジャックシリーズの翻訳はほぼ大瀧啓裕。ラヴクラフト全集を翻訳した人だ。
この人が訳したやつがやっぱり面白い。
他に日本を舞台にした「黒い風」もあり
My favorite bookである。



関係ない話をすみません。
しかもその割に大して出て来なくてすみません。笑
で、今作。
なので原作は面白いのかもしれない。

坂口健太郎は好青年の医師役。
ナチュラルアンニュイなので好青年は似合う。
病院ものは割と好き。
結構早めに病院に行くので
密室展開多めか、と思いきや
テンポが良いとは言えない。
階段とエレベーターってベタでハラハラして良いのに、何かあんまりそういうのもない。
高嶋政伸はいつも通り。演技しなくてもいいんじゃないかと思うくらいキャラ安定しますね。
お兄様もそうですが。
私の中では意外に安心要素です。
最後の方のあの台詞は結構大事な気がしたが
印象を与える描き方ではないのが残念。

何より予告からその色イヤだなぁと思っていたんだよ…

もう少し練ってほしいです。


2020劇場鑑賞58本目/59
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