『在るものを与えるのは快楽、無いものを与えるのが愛』
FansVoiceさんのオンライン試写会にて、鑑賞しました。
吹雪の中でおきた女性の行方不明事件。
またも『ラショーモンスタイル』のミステリー映画に出会ってしまいました。
時間軸を行き来しながら、5つの視点で紡がれる物語は、寂しい愛でもあり、自業自得の末路でもあり。。。。
観賞後、居た堪れない気持ちになりました。
今作は構成が本当に面白いです。点と点の繋げ方が秀逸で、視点が重なり全体像が見えてきた時の爽快感と憂鬱感。
重すぎない連作短編集みたいな趣があります。
結局人間は、偶然に翻弄される生き物なんだなあ。
アフタートークパーティーで、ドミニクモル監督が「これは均衡が取れていない愛の物語でもある」と仰られていたのが印象的です。もしやこれ、誰も幸せではないのでは。。。。。