健一

約束の宇宙(そら)の健一のレビュー・感想・評価

約束の宇宙(そら)(2019年製作の映画)
3.5
ちょっと今までにないタイプのフランス映画。

『宇宙 と書いて(そら)と読め。』と言われると 私世代の人間は『ガンダム』を連想してしまいます。
我々世代に何か訴えたい作品なのか?

誕生日が一緒という縁で昔からエヴァ・グリーンを応援しています。
(調べたらなんと身長も一緒!笑)
エヴァ・グリーンと言えばそのミステリアスな顔立ちのせいか サスペンス系の作品や 悪女、奇妙な魔女など 一癖ありそうな役柄ばかりが続いているが今回は 仕事と育児の両立に悪戦苦闘する宇宙飛行士の母親役 という彼女の中では まぁまぁ普通の女性を演じている。
今まで演じてきた役柄を考えれば彼女にとってはかなり挑戦的な役柄だったのでは。

欧州宇宙機関で過酷な訓練に取り組んでいる宇宙飛行士のサラ。
夫とは離婚し 7歳の娘と二人暮らし。
ある日サラはミッションのクルーに選出される。
喜びと同時に宇宙へ飛び立つと 1年間地球に帰って来れない。
『母が地球にいない1年間』を過ごさなければならない娘とサラは出発前に ある約束 を交わす。

すご〜くスケールの小さい「インターステラー」と言ったところでしょうか。
宇宙への旅 や 宇宙飛行士 というのはあくまでバックグラウンドで、シングルマザーの母と娘に焦点を当てているのが如何にもフランス映画らしい。
7歳の娘にとって『仕事でママが1年間 留守にする』なんてとても受け入れられるものではない。
でも 宇宙飛行士のママが大好きだし応援している。
母親も 子供の頃からの夢がようやく叶う とは言え 別れた夫に娘を預け過酷なミッションに挑まなければならない。
双方のこの切なさが とても見事に描かれている。
『訓練に集中しなきゃ!今後は電話で話せないわ。』
『毎日 かけてくるのは君の方だよ。』
早朝から深夜まで続く厳しい訓練、ミッションへのプレッシャー、会えなくなる娘への想い。
彼女の心情をとても繊細に描いている。
2016年の傑作「ありがとう、トニ・エルドマン」で主人公を演じたザンドラ・ヒュラーが 母子を支える宇宙機関職員を見事に演じているのも注目して頂きたい。

作品自体に派手さはないが いかにも『単館系』らしい作品。
宇宙者ジャンルが好きな方には ちょっと物足りないかも。

坂本龍一が音楽を担当しているが、彼らしさは全く無し(笑)。



2021年 4月16月 公開初日
TOHOシネマズ西新井screen 4
💺135席
客入り 私を含め8人。 😰

東京都 足立区 西新井にあるシネコン。
今回 15ヵ月ぶりに来館。
自宅からバス🚌で行くシネコン。
ここへ行く意外🚌に乗らない。
なので🚌に乗ったのも15ヵ月ぶり。

コナン君初日でロビーは大賑わい。かと思ったが そんなでも。
健一

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