NEWおっさん

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのNEWおっさんのレビュー・感想・評価

5.0
「大いなる力には、大いなる責任が伴う(3回目)」

MCU版スパイダーマン3作目。前作のヴィラン・ミステリオの映像でピーターがスパイダーマンだと世界中に知れ渡り、かつミステリオ殺しの汚名を着せられるとこから話は始まる。ガッツリ2作目の続きでございます。

ピーターがスパイダーマンだという記憶を世界から消すために、ドクターストレンジに頼みに行くことでマルチバース展開になるのだが、もう既に映画紹介ページなどで書いてある通り、サム・ライミ監督版やマーク・ウェブ監督版のスパイダーマン、即ち歴代のピーター・パーカーが次元を超えて一堂に会する。そう、トビー・マグワイア/アンドリュー・ガーフィールド、それぞれのスパイダーマンが出てくる。演じるのは勿論本人達。3人の掛け合いには初代やアメイジング・スパイダーマン(以下アメスパ)の思い出がフラッシュバックしてきて興奮堪らなかった。

それだけじゃなく、グリーン・ゴブリンやドック・オク、エレクトロ、など初代とアメスパそれぞれに出てきてヴィラン達も出てきて、しかもオリジナルキャストだからもうこれ以上ないサプライズ。

そして話も、上記のサプライズだけに力を注いだわけではなく、「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という名言通り、まだ若いピーターの浅はかな考えで取り返しのつかないコトになる。ヴィランを助けたいと思う場面は賛否両論あるだろうし、自分も最初お前のせいじゃんとも思ったが、やっぱり大人になり切れてない部分が出てて自分はそれも映画の魅力に昇華していると感じるな。

これ自分は初代とアメスパ含めスパイダーマンを全作見てるからめちゃめちゃ面白かったし大興奮したけど、MCUから入った人はどうなんだろうか。MCUをあまり見てなくてスパイダーマンだけを見てる人のがまだ興奮できるぐらい、ファンに向けた映画だと思うが、これを見て初代やアメスパが気になる人もいるだろうし、このサプライズは自分的には大正解だと思います。

切ないラスト過ぎて喪失感も半端ない傑作だった。この世界のピーターはMCUが続く限りまだ続きはあるだろうし、早く続編作って欲しい。余韻ある間に言っちゃうと、MCUとしてもスパイダーマンとしても最高傑作認定しても良いんじゃないかな。

----------ここからネタバレ----------





















エンドクレジットにヴェノムのエディが出てきたけど、「レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のラストの種明かしだった。なんだよー、ヴェノムも早くこっちに合流してくれよー。ちょっとこっち来てすぐ返されるって。じゃあヴェノム3作目もスパイダーマンは関係ないのかのう。