映画超人イーストウッドの映画
この爺さん相変わらず凄いな。この年齢で撮れるテーマとちゃうだろうな、現代社会を切り取った作品。毎度の事ながら原作選びが、やわらか頭すぎる。
演じる役者も芸達者。誰がじゃなくて全員が素晴らしい。主人公、弁護士、主人公母の方々は言うまでもないんですが、個人的には所謂悪役の、女記者、FBI捜査官が凄い。嫌な奴が、ちゃんと嫌な奴に思えるって凄い。
監督脚本演者がハイレベルな良作かと。
以下、個人的にネガな部分。
権力の暴走、メディアスクラムの警鐘、マスゴミ批判と、判りやすい悪人を仕立ててるけど、乗っかる観客の責任が薄いような。
「政府が～」「マスコミが～」、FBIとマスコミが付け火するクソなのは否定はしませんが、それに乗っかって延焼させている我々も同じくらいクソじゃん。そこもちゃんと刺してこいよ！と思います。前は「自分は悪くない。悪いのは政府だ」ってのは飲み屋の中で完結する話だったのに、最近はネットに転がりすぎじゃないかしら？
また女記者の扱いが酷い。これは各所で言われてるけど、このテーマの作品でこれは無い。やってること同じじゃん？「キャシースクラッグス」で続編映画作る気なのかしら？
ワーナーは情報源に基づいていると主張してるけど、きっと連邦捜査局なみの捜査技術と、マクラな寝技で真相を知ってるんでしょうね。映画作っとらんで全米の平和に貢献すりゃいいのに。。。
女記者さんは、既にオーバードーズで亡くなられてしまったそうなので、真相は闇の中ですが、良い映画なだけに「なぜ？」って残念に思います。
あれ？ネガの方が長くなった(笑)
イーストウッド作品はいつもスミイチで惜しいのよ。わざと、ん？ってとこ残してる気さえするわ。
