淡々とし過ぎの逃走劇。
ラトビアのクリエイターがほぼ一人で3年半の時を費やして作った作品という宣伝につられて鑑賞。
まさかのセリフなし映画だったけど、十分に楽しめた。
最初に目に入ってくるのは、そのまま絵本にできるんじゃないかと思える綺麗な画。
それに感心する間もなく、主人公の男の子が黒い影の巨人に飲み込まれる。
何とか巨大な影から脱出した男の子の必死の逃走劇が始まるのだが、どこか余裕をかましてるのがシュールで面白かった。
物語は、誰も言葉を発しないので終始静かに進んでいく。
主人公の男の子の息遣いと水を飲む音ぐらいしか聞こえてきた記憶がない。
言葉だけでなく何の説明すらもないので、もちろん何もわからない。
あの巨人の影は何なのか
どうして男の子を追ってくるのか
ここはどういう世界なのか
男の子は何者なのか
わからないことだらけだったけど、独特の世界観を十分に堪能できて楽しめた。
P.S.
これは迷わずパンフレットを買う作品だと思い鑑賞後にレジまで直行。
そこで映画の鑑賞料金よりも高い値段のパンフを確認。一瞬で立ち去りました。
申し訳ありません。