APO

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のAPOのレビュー・感想・評価

4.0
アニメーションの技術進化にあっぱれ。

日本映画興行収入ランクTOP1に君臨した本作に私は貢献していない。テレビ地上波放送にて鑑賞したのだが、本作は映画館で観た方が100%ベター。公開されてずっっっと上映されていた(現在進行形)が、周りの評判を聞いても行こうとは思わなかった自分が一番謎である。

制作会社の作画技術の向上により、最近のアニメ作品には心躍らされる映像が多い。映像技術が進化することによって、ここまでのアニメーションを目にすることに感謝。
鬼滅隊の柱である煉獄さんと上弦の参の鬼である猗窩座(あかざ)の戦闘シーンは圧巻の映像だった。よもやよもやだ。
映画興行収入ランキングで言うと、今後抜かれないであろうと思われてきた伝説のジブリ作品『千と千尋の神隠し』を優に超して400億円超えという本作。ここについてはあまり意見は無いし関係なさ過ぎるとは思うが、私は千と千尋の神隠しの方が作品で言うと好き。

『鬼滅の刃』は一度アニメを鑑賞済みなだけで、そこまで詳しい訳ではない。
本作で煉獄さんの"炎柱"が物語としてあまり生きていない。生きているのは炭治郎のヒノカミ神楽との関係性だろう。まあこれが全てでそれこそが大事なんだと言われれば返す言葉はないが。予想するに、水の呼吸を一部修得している炭治郎が"炎"を何かしらの形で受け継ぐような気がする。猗窩座は素手で打撃のみのシンプルな"強さ"という特徴なのだが、命を落とすことになる猗窩座との対決に対して炎柱という特徴を生かすような背景が欲しかった、個人的には。まあ炎柱だからこそ出せる"炎の呼吸"の迫力は凄かった。

家族愛。
煉獄さんのような人間が柱として竈門炭治郎たち後輩を引っ張るというストーリーは最高だと思う。煉獄さんの家族関係や背景などを知れて良かった。愛されない筈がないようなキャラクターだった。ここで去るというのも良き。


原作では終わりを迎えており完結されているようだから、漫画で読もうか迷い中。
この後もアニメーションとして続きが世に出るプロモーションにも勿論惹かれたので、チェックしていきたい。

今更だが、LiSAの主題歌 "炎"
ちゃんと聴いたら、めっちゃいい曲でびっくり。
APO

APO