ハル

権力に告ぐのハルのレビュー・感想・評価

権力に告ぐ(2019年製作の映画)
3.1
韓国で実際に起きた『ローンスター事件』を映画化した物語で実話ベースと聞いていたが、あまりにやりすぎてる感。
詳しく調べたら、実話を参考にしたフィクションだったという…
ここまで無茶苦茶してしまったら、こんなものでは済まないよなぁと懐疑的な感情を抱きつつの立ち上がり。

とはいえ、不正な銀行買収に株価操作、主要人物の裏切りなど闇の深い話が盛りだくさん。
政治絡みの陰鬱さもタップリ。
池井戸潤原作でありそうな空気感、金融系作品が好きな人ならハマれるかな。
世界中、いつの時代もMoneyが命を奪うリアルに恐怖した。

ただ一つ断っておくと、この作品はユーモアもなくコメディ要素もないので最初から最後までお硬くシリアス。
エンタメ要素は皆無と言っていい骨太タイプの一作。
そのため、映画作品として見ると面白みが薄く、自分は飽きてしまった。
キャラクターの魅力がイマイチなのも気持ちが離れちゃう要因。
元より韓国の俳優陣に詳しく、他作品でも慣れ親しんでいるならば、ワンチャン楽しめる可能性あり。
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