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ラーヤと龍の王国のTSのレビュー・感想・評価

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)
3.6
【一つの国にするために】77点
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監督:ドン・ホール/カルロス・ロペス・エストラーダ
製作国:アメリカ
ジャンル:アニメ
収録時間:105分
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 2021年劇場鑑賞7本目。
 こればかりはサブスクで見てもイマイチかなと思い久々に映画館に足を運びました。というかディズニープラスのプレミアムアクセスは賛否両論ですね。割高ですし何回も観れるというメリットもさほど魅力的ではないですし。今作はやはりグラフィックが相当綺麗なので大きな画面で見る方が良いと思われます。ディズニーのオリジナル新作アニメとしてはモアナ以来四年ぶり。モアナもそうでしたが、欧米の世界観から離れ、強き女性を描いているというところに特徴があります。モアナはオセアニアがモチーフでしたが、今作は恐らく東南アジアがモチーフとなっています。

 昔々、アジアにクマンドラという世界があり人々はドラゴンと平和に暮らしていた。しかし、ドルーンという魔物が現れてから、人々はそれに触れると石と化してしまったのだが。。

 ラーヤ、クマンドラなど、どの言語かはわかりませんが東南アジアの言語風と推測できます(トゥクトゥクというキャラもでてくるのでタイあたり?) 世界観や主人公に変化が見られるのはモアナからわかりますが、今作はコロナ禍の最中に出来た作品ということもありメッセージ性も強いものになっています。テーマは「統合」でしょう。バラバラになった国を一つにするためにはどうしたらいいか。みんな私利私欲のために動いてますが、一丸とならないと世界は平和にならない。現代世界の状況にそのまま直結できそうな内容ですが、そのあたりが今作の最大の特徴といえます。そうやってラーヤたちは世界を一つにするために進んでいくのですが、行き着く場所で仲間を増やし進んでいくためRPGゲームをしている感覚になります。また、水がキーとなるからか、水のグラフィックが異様に綺麗。気付かぬままにディズニーのグラフィック技術は上昇していってるのかもしれません。

 ただ、キャラ設定が個人的には微妙。というのもイライラするキャラが多い。これも今作のテーマである「信じること」に関わってくるのかもしれませんが、あまりにもメインキャラが勝手な行動をとりすぎ。特にシスーのとある場所での行動は、ミスリードとみなしても単純に不快。これでは感情移入がしにくくなります。そのあたりの人間関係やキャラクターの魅力を最大限に引き出してくれたら、大きな感動がうまれたので80点を超えたかと思います。

 メッセージ性も強いですし十分。決して悪くはないのですが、従来のディズニー作品と比べるともうヒト押しといったところでしたのでこの点数に落ち着きました。何気にエンドロールの主題歌も期待していたのですが、、流石にズートピアとモアナには叶わず。これは完全に好みですけどね笑
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