大作映画とそのレジェンドクリエーター達が音作りについて語り尽くす。『すばらしき映画音楽たち』っていうドキュメンタリーが好きなんだけど今作の方が間を開けず語られていてガッチリ硬派な印象。サラウンドの種類と成り立ちの話とか見ていて勉強になる。
この種のドキュメンタリー映画で必ずと言っていいほど出てくるスターウォーズのエピ耳タコだなぁと思いつつも見てしまう。技術的にどれだけ革新的だったか分かると同時に彼らルーカスや、コッポラ、スピルバーグ世代の作品がもたらした功績（音に対する執念、概念）が今や「当たり前化」している事に感動した。子供の頃から慣れ親しんだ作品やクリエーターが世界を変えたという事実に。
問題は最初に実現しただけでなく芸術的にも最高レベルに達してしまった事。裏側を知ったことで、それ以上の作品に出会うことがより困難に感じられた。
いかに手法がやり尽くされようと求められるレベルは常に上がり続ける。それに対処した先人達は偉大なり。
