タカ

ようこそ映画音響の世界へのタカのレビュー・感想・評価

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)
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映画体験の半分は"音"

無声映画全盛の黎明期から追っていく進化
試行錯誤の連続はより良いモノを作ろうとする製作者たちの熱意に溢れて
技術革新の歴史に心地よく感嘆する

声・効果音・音楽
聴覚を刺激する情報は視覚だけで取り入れる映像表現を何十倍何百倍にも増幅させる
迫力を最大化するための効果音
雰囲気に合わせた音楽
ライブのように観客を包み込む歌声
シーン、状況、情景に合わせたミキシングは
映画表現の肝ともいうべき技術

冒頭の『プライベート・ライアン』の紹介
臨場感たっぷりの戦闘音響から
主人公の動向メインとなったところで無音
音響表現の魅力に一発で引き込まれていく

『市民ケーン』のラジオドラマ技術を取り入れた効果音
『キングコング』の動物の声を逆再生したり、組み合わせたりして作り上げた怪獣の咆哮
『スター誕生』のサラウンドシステムの導入
数々の有名作の音響を引用して語っていく歴史にとにかく感心する

評価される映画は"音"を大切にしている
目立たないと言われる音響マンたちの熱量が歴史に残る傑作を生み出してるのだと思うと
ただただ感服する