とらキチ

白頭山大噴火のとらキチのレビュー・感想・評価

白頭山大噴火(2019年製作の映画)
3.9
イ・ビョンホンにハ・ジョンウそしてマブリーと来たら観ないわけにはいかないでしょ!って事で鑑賞。
韓国発のディザスタームービー。と同時にツッコミ所満載で、やってる事は本当の意味での“スーサイド・スクワッド(自殺部隊)”。でもイ・ビョンホン、カッコ良すぎですね。
序盤、ほとんどタメも無い状態でいきなり揺れ出すのが良かった。それと同時に北の“偉大なる首領様”の肖像看板も崩れ落ちていくのが痛快。でも、発災してもずっとクルマを運転し続けて、カーアクションになっていたのには引いてしまった。イヤイヤ、それはイカンでしょ!って。
地政学的にアメリカ、中国が何かしら介入しようとしてくるプロットもよくわかる。そして韓国は(日本もだけど)自国で何も決められない、と皮肉っているのも良かった。米軍の艦で脱出しようと港に押し寄せる民衆の姿は、図らずも現在のアフガニスタンを彷彿とさせられた。
でも無政府状態になった北朝鮮はどうなるのか?とか、解決方法として核兵器を使用しようとするのは、かなり残念。やっぱり韓国って密かに北の核の事を羨ましく思っているのだな、っていうのが透けて見えてしまう。
“泣かせ”の要素を基本ひとつ、プラス1に絞ったのは評価できる。それでラストに、しっかりとウルっときたし。
マブリーの扱い。ここで米兵にマブリーの鉄拳が炸裂するのだろう!ってところでも発動されず、あくまでも抑えた役柄だった。でもマブリーって何気にメガネ似合うし、PCをチョコチョコ動かす姿も可愛かったし、今後のキャリアを考えてもコレはコレでアリだと思いました。
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