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イサドラの子どもたちのiandishotのレビュー・感想・評価

イサドラの子どもたち(2019年製作の映画)
4.0
遠くで聞こえる物音に耳を澄ますように観た。スクリーンの中の日常の光景が、映画を見ている自分にとっても、とても身近に感じられる。その風景の中で、四人の女性の身体と踊りが、それぞれの時間を生み出す。
踊る前に服を着替えるシーンがあるのは、それが、踊るものにとって別の時間に入っていく儀式のようなものだからだろうか。
四人はそれぞれに孤独に見えるけれど、自分の身体と対話する姿が、映画の中で孤独の形をとるのだろう。だから、孤独は、穏やかで豊かだ。
映画は終わってもダンスは続いているように、映画館を出ても、見慣れた風景の中で、穏やかで豊かな時間が続くように感じられた。
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