観たことのない設定で、さらにそれが現実の社会を表していると思うとめちゃめちゃ怖く感じました。。
簡単な内容は、目が覚めるとそこは48と書かれた所に寝ていた。そして、そこには見知らぬおじさんもいた。おじさんは何ヶ月もここにいて、様々な情報を教えられた。そして上と下を見るとそこは何層にも分けられている塔だった。そして1日に1回2分だけ、大量の食事が送られてくる。しかし、上の階が食べればそれは少なくなっていってしまう。そして1ヶ月おきに層は変えられ、どこに行くか分からない。コロコロと変わっていく、同じ層の人間。ある1人の黒人の男性と出会い、塔がどうなっているかを調べることに。。というような内容でした。
去年この映画の予告を観て、めちゃめちゃ観たくてやっと公開されたので観ました！
結構グロ描写が多くて、モザイクがかかってたぐらいでした。ただモザイクかけてR-15ならモザイク無しで上映してほしかったです。。モザイクがあるとどうも変に観えてしまって、気になっちゃいました。
直接的な説明はないけど、社会のあり方みたいのがものすごく表現されていました。食べ物は上の階の人たちが食べてしまえば、なくなってしまい下の階の人たちは食べれずに死ぬ。この構造が残酷でした。さらに上の階の人に何か言っても聞いてもらえず、下の階の人に言えば文句を言われる関係性が表現されていました。
上下の関係性などの見せ方がとてもシンプルかつ分かりやすくなっていて、構造は素晴らしいなと感じました。上下関係なく同じ階にいる人間同士でも問題が起きたりと、上下だけでなく同じ層でも問題が起こりうるみたいなものも表現されて良かったです。
そして黒人の男性との出会いで、この塔の仕組みを知って変えていこうとする姿はグッときました。いつまでも上の階の人間が食べて、残ってるか分からないようなものを食べる下の階の人間を救おうとする姿は、今の世の中を変えてやれというような感じに映りました。とても良かったです。
観ていて人間的な怖さであったり、普通に汚くグロいシーンがあってちょっと疲れちゃいました笑。
