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カモン カモンのsayanaのレビュー・感想・評価

カモン カモン(2021年製作の映画)
3.2
マイク・ミルズの優しいユーモアと弱々しさにはいつも居心地の良さを感じる。
『SOMEWHERE』と似た設定だけど、ジョニーの仕事柄もあってか少し説教臭さを感じてしまったかな…。
精神的に参ってる父親と少し神経質な母親。そんな環境もあってか誰も真剣に構ってくれないことで、親のいない子供のふりをしたり、わざと迷子になって困らせたりと少し風変わりな子供を演じているようなジェシー。
自分も子供の頃大人に混ざりたがったり、だから少しませてみたりするのって一人の人間として扱われたかったからなのかもと少し共感。それでもアメリカの方が日本よりもちゃんと子供に興味を示して、話を聞いてくれる気がするけど。
自分も子供心に大人って感情を表さない生き物だと思ってたから、一緒に叫んだり、泣いたり、情けない姿を見せてくれる方が本当はすごく嬉しかったのかもと、段々とジョニーとジェシーの関係が対等になっていくのを見て思った。
母親っていう役割にみんな社会的な責任を負わせ過ぎだなというのは痛い気付き。母親って悪者を演じざるを得ない、誤解されがちなところあるもんね。
「陰謀論にハマってて」と話すジェシーに「それはブロッコリー食べてからね」って言うジョニーが可愛かった。
「平凡なものを不滅にできるってすごくクールじゃない?」
“Blah blah blah” “Be funny when you can”
「C’mon C’mon」の意味は劇場でどうぞ。
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