このレビューはネタバレを含みます
終盤で由宇子が萌に「で、本当のお父さんは誰?」と問い詰めるシーン。
これはちょっと(脚本として)無くないか?
同級生と肉体関係があった、売春してた。
これは一方からの話もしくは又聞きの噂。
自分の父親がやったこと。
これは双方が認めた事実。
萌に対して信用出来ない人間かもしれないと思ったとして、相手から"由宇子の父"を除外したとも受け取れるこの質問は、明らかに真実を追い求める者としての矜持から踏み外してると思う。
保身ですらなく不自然。
監督するドキュメンタリーと、身に起こった事件。
その狭で揺れつつもラストシーンで彼女の取った行動は、前述したやりとりのせいで
滑稽なものに感じてしまった。