いい映画に出てるなぁと思ったあの人もこの人も、この映画に出てる。
積み重ねがあっという間に崩れる勢いが妙に現実的。
「どちら側にもならない」ことは不可能だけど、努力はできる。
“ならない”なんて無理だと巻き込まれている由宇子を眺めながら、一緒に自分にカメラを向ける覚悟を決める映画。
細かいところまで行き渡っているなぁと、そこかしこに感じた。
一緒に仕事をしていただけの独身っぽいクルーが「俺は来月、子供が生まれますよぉ」といったセリフに、実は自分なりに大きく人生が変わるタイミングに誰もがいるのだとハッとした。
コントロールしているようでできないタイミングの連続が描かれている作品なのだと思う。