映画公開初日に観賞。毎年恒例の春映画だけど、コロナの影響により2度の延期を経て秋になってついに公開。
まずは無事に公開出来たこと、それがめでたい。
これまた恒例の、ライトを使った映画連動型の応援演出を変更･再編集した苦労が偲ばれるが、それ抜きでも充分に面白い佳作だったと言える。
プリキュア過去2作品との競演は華やかで見映えだけならそれだけでも成立するが(それ故に秋映画より話が薄くなりがちな印象)、本作は小さな子供には理解しにくい時間をテーマとし、同じ一日を繰り返すというかなり攻めた演出の意欲作。そういう話自体は他のアニメでもあるけれど、繰り返しに気づいた後、のどかたちが能動的に動いて細かな未来を変える場面が入ったりするのがプリキュア的な明るさ･前向きさがブレンドされた感じでとても良かった。
ミラクルンとヒーリングアニマルたちとのやり取りは可愛らしいし、リフレインのダークさや渋い魅力も光る。
今季のヒープリ、過去作のハグプリ･スタプリ、いずれも観賞済みだが、それぞれに見せ場があり、どの作品のファンも満遍なく楽しめる作品になっているのではないかと思う。
作画も透明感があって美しく、ことにスーパーグレースは神々しかった。
ヒープリ単独の映画も楽しみに待ちたい。
