空海花

マニカルニカ ジャーンシーの女王の空海花のレビュー・感想・評価

3.6
アカデミー賞決まりましたね!
前哨戦を聞いてこれは来るかと思ってたら
まさかここまでと思って結構驚きました。
皆さんはいかがでしたか?
なかなか推し通りにならないのはいつも通り(笑)
今回はやはり良い作品が多すぎた。



音感上映にて

史実に基づいた物語。
インド大反乱時代の独立を目指した闘い。
インドのジャンヌ・ダルクと呼ばれるラクシュミー・バーイー。
これはジャーンシーに嫁いだ際に与えられた名で元の名は題名の「マニカルニカ」
「マニ」は宝石、「カルニカ」はイヤリング、耳飾りなどの意。
幼い頃から男子同様の武術を学び、学問にも長ける。
虎との睨み合い
男性3人同時に相手をしても
怯まず無敵で無邪気な笑み。
象に飛び乗って祝福を受ける。

藩王と愛し合い、王太子を授かり
強い個性と慈悲深い性格で民にも愛される。
だが、幸せは長く続かない。
英国の支配が強まる中、ラクシュミーはインド大反乱の期に応じて、母国のために命をかけることを誓う。

王様は潔く素敵な人だった。
序盤の殺陣が、舞っている感じを出しているのか、
剣が重くて振り回されているようにも見えて少し心配に。
だが戦闘シーンは迫力満点で杞憂に終わった。
演出が特異的なところがあるのでそれもあるかもしれない。
ハリウッドにひけをとらない壮大さと
マニカルニカの演技力というか形相がすごかった。
戦闘力が半端ない。
シヴァ神の化身。

民のために尽くすことを信条におき
決して屈しない誇り高き女王。
慣習にもお構いなしでかっこいい。
そんな女王に続く大勢の民の姿に感動した。
この音感は震える。

史実は残酷だが、
立ち上がり闘った事実は歴史に残り、
その後の国家や国民の心を支え、
その礎になる。

母国は母
母は一人


脚本は「バーフバリ」「バジュランギおじさんと、小さな迷子」のK・V・ヴィジャエーンドラ・プラサード。
壮大な演出と理想を持っている感じで結構好きかも。メッセージ挟みますよね。
ミュージカル風は随所楽しめるがしつこすぎずコンパクトに収まっていると思う。

衣装も全て美しかったし
衣装で物言う場面があり、グッときた。

インドの女性は綺麗ですね。
インドの神話性も感じられて良かった。


2020劇場鑑賞26本目


【おまけ】
キネマ旬報でも長らくベスト10がありますが
柏のキネマ旬報シアターでも独自にランキングがあります。3位まではこんな感じ↓
第1位『バジュランギおじさんと、小さな迷子』
第2位『存在のない子供たち』
第3位『ジョーカー』
空海花

空海花