けーな

キンキーブーツのけーなのレビュー・感想・評価

キンキーブーツ(2018年製作の映画)
4.6
2005年の映画「キンキー・ブーツ」が上映された後、ブロードウェイで舞台化されたミュージカルが大ヒットし、トニー賞を獲得。その後、ロンドンのウエストエンドで上演された作品を映画館で放映したのが、今作。

ブロードウェイの作品も素晴らしいのだろうけれど、私としては、イギリスで上演された今作を観ることができて、嬉しい。やっぱり、イギリスのアクセントで話してくれないと雰囲気出ないから。  

ストーリーをより味わうことができるのは、映画版の方だと思うけど、今作では、ミュージアムのショーとしての出来が、素晴らしいし、何より、キャスト陣の歌唱力の高さが、半端なくて、痺れた。

とにかく、皆、歌がとても上手い。全体的に、声を張り上げて熱唱するタイプの曲がほとんどなので、ひたすら圧倒された。ほぼ全部の曲に鳥肌が立った。

いい曲がいっぱいあったけど、ローレンが歌う「The History of Wrong Guys 」が、すごく好き。「チャ〜リィー」と熱唱するところが、とっても好き。後で分かったことには、全曲、シンディー・ローパーが、作詞作曲。確かに、シンディー・ローパーらしい曲だった。

主役チャーリーを演じたキリアン・ドネリーが良かった。チャーリーの雰囲気を出すため、イケメンじゃなくて(←ごめん)、冴えない雰囲気なんだけど、歌を歌ったら、痺れる。私が最も好きなミュージカル「ビリー・エリオット」でビリーの兄トニー役を演じていた人。

そして、ローラ役のマット・ヘンリーも、お見事。ラストに出てきた時、神々しかった。

フィナーレで、みんなが15センチヒールのブーツ履いて踊るのが、すごかった。ブラボー。
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