かわさき

プロミシング・ヤング・ウーマンのかわさきのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

輝かしい未来が約束されていた女性は、何故その道から外れなくてはいけなかったのか。
復讐劇だけど、観ていてスカッとするだけではない。性的同意がいかに大切か。相手が正常な判断を下せず、また抵抗もできない状況につけ込むことがどれだけ卑劣であるか。浅はかな考えをしている人達にこの映画を観て学んで欲しいと思った。
キャシーの復讐方法はとても危険だけど、酒に酔ってないと知った男の人たちが揃いも揃って豆鉄砲を喰らったような顔をして、自分は紳士であると言うのには驚きを超えて笑いさえ込み上げてくる。キャシーに注いだリキュールの量で紳士じゃないことぐらい分かるから。
罪なき傍観者などおらず、その場に居たのに口を噤んだのならば共犯者。そして、忘れていることで罪を免れることは出来ない。
「男ってホント最低〜!」で終わらず、女の人の中にも敵はいるのだという残酷さを突きつけられる。
忘れさせてやらない終わり方には、震え上がった人も多かったと思う。彼女の復讐はこれからが本番。
かわさき

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