ミツバチゴロバチ

プロミシング・ヤング・ウーマンのミツバチゴロバチのレビュー・感想・評価

3.9
さすがに観るのが遅すぎた!

これほどの話題作・重要作ともなると、折に触れ名前が上がり、もう勝手に内容から考察まで耳に入ってくるわけで、いかに革新的なのか、どこが見所なのか、でもこんな批判が、etc...etc...。

その気がなくても確認作業になってしまうのは如何ともし難く、真っ白な状態でこのフレッシュな表現に驚きたかった。

復讐を私刑ではなく、結果的にニーナが死に至ったこと=殺人、の罪でアルが法的に裁かれるように、当時本来なら"正しく"そうなる(その時点では殺人ではなかったにせよ)べきだったことに、キャシー自らがある意味ニーナに成り代わり、犠牲となって遂行するというこの凄み。そしてこんなに悲痛な話なのに、暗く鬱にさせない、映画のPOPな仕上がり。

『Saltburn』はすぐ観るぞ!