まず二年生の息子はとても楽しかった!とのことでした。これ大事。
元々の原作の7章立てくらいのなかから5章分位を組み立て直してストーリー化したらしい?間違ってたらごめんなさい。
なので結構急激にいろんなことを詰め込んでスタートします。
んで多分冒頭5分無料公開とかYou Tubeでやるために構成してるので、バランスが悪くなってる。合理的だろうけど映画としては寂しい作り方。
バランスの悪さについて。
間に挿入歌を入れるためだけに作ったようなプペルが腕輪を探すシーンがあるのですが、不要です。
そんなことやるなら、あのえんとつ町という町の異常性をもうすこし掘り下げることに時間を使うべきだと思う。
例えばこの映画には生活しているシーン、ものを食べているシーンが出てこない。
煙に覆われた町で外界との接触を拒絶してるなら自給自足が必要。そこを少し掘り下げるだけで不気味さも神秘さも異常さも匂わせることができるのに手を出さない。
悪役の悪意の理由も説明不足でトシアキはなぜあのようなことをしているのか、スーさんはスパイみたいなことしてるけど、煙突掃除屋に潜伏してる理由もわかんない。
普通に考えるなら、煙で街を閉鎖しようという動きがあるなら煙突は国家インフラのひとつなはず、煙突掃除も国家プロジェクトだと思う。
ルビッチみたいなバリバリ未成年が働けるなら、他にも子供を同僚にキャスティングするべき、喋らない子供一人おいときゃ違和感なくなる。
やんなくていいことやってないで説明すりゃいいのに。なんかかっこつけてばっかりいる映画って感じ。
完全子供向けならそうすべきだし、こういうプロジェクト展開するなら、子供向けプペルと大人向けプペル作って親子の会話を増やせるような仕組みまでつくればいいと思いました。
中途半端に金をまとわせて熱意と後付の理屈で映画つくるとどうなるかを視覚化してくれたようである意味勉強になったです。
映画の内容はビデオ屋いくと、あんまり聞き慣れないアニメ映画が下の方の段にあってたまたま手にとったら思ったより良かったくらいの感じです。