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るろうに剣心 最終章 The BeginningのShinMakitaのレビュー・感想・評価

2.2
元治元年、京都。桂小五郎お抱えの暗殺者として佐幕派藩士たちを殺戮してきた緋村剣心は、「人斬り抜刀斎」と呼ばれつつ、長州藩馴染みの宿場にひっそりと身を寄せていた。しかし、彼の命を狙う幕府の刺客が現れ、桂は藩内に内通者がいるのではと疑い始める。そんな最中、剣心の「仕事」を目撃してしまい気を失った女・雪代巴が、なぜか宿場に居着き剣心の世話をやくようになった。次第に彼女に惹かれていく剣心だったが、池田屋事件、禁門の変などを経て長州藩が追い詰められていき、やがて田舎での潜伏を余儀なくされる。巴と夫婦のように暮らす中で、笑顔の増える剣心だったが…


「るろうに剣心 最終章 the beginning」

以下、人斬りネタバレ斎。


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マンガの実写化映画としてではなく、時代劇として純粋に面白かった一本。the finalを先に観てるからオチも判ってます。それでも面白い。剣心の、残酷とも言える殺戮を逃げずにしっかり見せているし、「仲間」「友情」「正義」みたいな少年マンガ要素が全くないし、非現実的なギミック、ガジェットも出てこないってのが嬉しい。つまり、シリーズ1番の大人向け作品です。全体的に画面が暗くモノクロの質感で、刀の光だけが過剰に明るい。まるで三隅研次だよ。でも、田舎に越してきた秋パートでは、一気に明るく色付いてきます。こーゆーコダワリも素敵だし、有村架純の儚い魅力もグッド。もちろんアクションも素晴らしく、沖田総司との一戦にはアガりましたよ。剣心ファンはどうだか知らないが、映画ファンなら多分シリーズ1番の作品と評価すると思う。観る価値あり。
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