ごりぞう

雨あがるのごりぞうのレビュー・感想・評価

雨あがる(1999年製作の映画)
4.8
黒澤明脚本・小泉堯史監督の作品。
 けして能力が無いわけでもなく、妻のためにも昇進を希望しているが、その人の良さが裏目に出て、なかなかチャンスに恵まれない中間管理職のおじさんが主人公のような物語である。
 長い雨は、人生に降る“不遇”の暗喩であるのだが、その下でも健気に生きる人々がいる。不遇が続くと、イリーガルなことに手を出してしまうもので、主人公も武士でありながら、宿場の民に振舞うためについ“賭け試合”をしてしまう。
 それが、後々に明暗を分けることになるのだが…。

 何度観ても、爽快感の残る作品。
 メンタルを回復するときに観る作品。
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