ごりぞう

スヘルデの戦いのごりぞうのレビュー・感想・評価

スヘルデの戦い(2020年製作の映画)
3.7
【戦争に参加させられるということ】
 この作品に出てくる若者は、みんなそこに戦争という時代背景があって、半ば選択の自由がなく敵味方に別れて闘うことになる。「炎のランナー」のように、対比されたキャラクター。
 英国空軍の若者は、裕福な家庭に生まれ、コネもあり“自己肯定感高い”キャラであり、自分の意思で戦争に参加して、困難な状況でも進んでいく。
 一方で、家が貧しく兄弟のためにナチスに従軍したオランダの若者。自己肯定感最低オーラを出し、世界を“不公平”と断じ、同じオランダ人からファシスト扱いを受け、戦争に疑問を持ちながら軸のない行動で、流された生き方をする。
 物語の終わりが1944年だから、いまから80年前である。
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