【戦争に参加させられるということ】
この作品に出てくる若者は、みんなそこに戦争という時代背景があって、半ば選択の自由がなく敵味方に別れて闘うことになる。「炎のランナー」のように、対比されたキャラクター。
英国空軍の若者は、裕福な家庭に生まれ、コネもあり“自己肯定感高い”キャラであり、自分の意思で戦争に参加して、困難な状況でも進んでいく。
一方で、家が貧しく兄弟のためにナチスに従軍したオランダの若者。自己肯定感最低オーラを出し、世界を“不公平”と断じ、同じオランダ人からファシスト扱いを受け、戦争に疑問を持ちながら軸のない行動で、流された生き方をする。
物語の終わりが1944年だから、いまから80年前である。