タキ

ヒットマン エージェント:ジュンのタキのレビュー・感想・評価

3.8
韓国国家情報院の最強ヒットマンが漫画家への夢を諦めきれず自身の死を偽装して自由の身になり15年後…というストーリー。ほんのりノワール風味を残すコメディで本格アクションかと思えばB級アクションでさらに笑わせにくる。最近韓国のコメディ映画が面白いが、これも充分楽しめる作品になっている。
ジュンが描いている漫画が日本の漫画と形式が違うことが気になって調べてみたら、ウェブトゥーンという韓国発のデジタルコミックで、従来のコミックがページごとに描かれているのに対して、縦長のストリップで、各章、エピソードが公開されているため、スマートフォンやコンピューターで読みやすくできているとのこと。現在では韓国の漫画出版数は減少し、ウェブトゥーンとしてリリースされたものが出版物と同等になっているらしい。この形式が実は映画と親和性が高いというのが映像を見ているとわかる。ヒットマンがなぜ漫画家???と思ったけどこれはなかなか上手い取り入れ方だと思う。
「天国の階段」以来、クォン・サンウをひさびさに見た。あれから16年くらいは経ってるけど全然変わってなくてびっくりした。当時はいつ見ても(役柄的に)悲しそうな顔をしていたような気がするけど、生き生きとコメディやっててちょっと嬉しかった。
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