八陰あおたこ

プライス -戦慄の報酬-の八陰あおたこのネタバレレビュー・内容・結末

プライス -戦慄の報酬-(2019年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

なんか…こう…いろいろ惜しい作品だった。
 
前半はミステリアスなヒューマンドラマ的なものなのかなという感じで始まり…地下への扉が現れたところからはサスペンス要素が現れ…後半はクライム?アクション。
最終的には…またヒューマンドラマに戻った…って印象でした。
 
他の方の感想にある、コメディ要素は個人的にはあまり笑えなかった。
なんか「唖然…」っていうリアクションしかとれず…。
 
どっちかというと、「この映画はどう着地するんだろうか?」という方向の興味で最後まで観た感じです。
 
いくつか首をかしげる点がありまして。
 
結局、主人公のノーヴァルに手紙をよこしたのは、地下で監禁されていた実の父親であるブライアンだったということでしたが…手紙を出した後に監禁されたってことでいいのかしら?
なんかだいぶ長い間監禁されてたような感じでしたが…。
監禁後に手紙は出せないだろうし。
 
ニセ父親であったゴードンがノーヴァルに手紙を出すのはおかしいので、それはいいとして…ならなぜ、ノーヴァルがやってきた当日にでも、彼を監禁するなり始末するなりしなかったのか?
 
母親がノーヴァルが父親を訪ねていることを知っているため、長い間連絡がつかなくなると捜索願いかなにかを出されるから…偽父親のフリをしてたのはわかります。
ただそれだと、一度ノーヴァルが「帰る」と言った時にそのまま返せばいいものを、「ダメだ。どこにも行かせない。お前は森で迷って死ぬ」といったり…よーわからん。
 
ノーヴァルがリストカットしており、ゴードンの息子も自殺して死んだので…ゴードンがノーヴァルに対してなにかしら情のようなものが湧いてしまい、ズルズルと偽親子ごっこを演じてしまったのか?
 
あと、あの黒人の保安官の意味ありげな会話ってなんだったの?
レーズンのくだりは、単にゴードンが実の父親ではないっていう伏線というか前フリってだけ?
 
女性検死官との会話も、あんなに尺をとってやるようなものでもなかった気がする。
 
売春婦とのかけあいも、単にコメディチックにするためだけのものなのか?
ノーヴァルがさされた後は妙に優しくなったり…なんか彼女の心情がよくわかんなかった。
 
ジェスロが最後にノーヴァルの母親とヤッたけど勃たなかったっていうくだりも、なんの意味があったのか…。あれもブラックユーモアってことかな?
 
 
…う~ん。
なんか、俺の読解力と言うか、理解力が足らず、本来面白いと思える部分を台無しにしてしまってるような気もする。
もっと面白い映画なんじゃないのかな…。
 
地下への扉が出てきたときはホントに引き込まれた。
なんなら、ゴードンが生き返っていろいろ暴れるのかと思ってたし…。
 
 
最終的に、親父は生きてるっぽいので…家族で幸せにくらせたらいいなと一瞬思ったものの、どう考えても地獄行きの悪人なので(さらった資産家の娘とかは無事なのかい?)ワンチャン、二人共浜辺でくたばっててもおかしくはないかなと。

他の方の感想を読んで、自分なりに納得したいと思います。