八陰あおたこ

犯罪都市の八陰あおたこのネタバレレビュー・内容・結末

犯罪都市(2017年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

マ・ドンソクさん主演の韓国映画。
 
『悪人伝』のヤクザ役と打って変わって、本作では警官役です。
 
マ・ドンソクはあれですね、やっぱズルいですね。
な~んかどこか可愛げがあるんですよ、すげえコワモテなんですけど…。
 
韓国映画をいくつか観てきましたが、シリアスなストーリーでもちょっとだけギャグをはさむのが共通してます。
そういう作風と、マ・ドンソクがうまくマッチしてるんじゃないかなと。
人によってはギャグというか、コントシーンはいらないって人もいるかもしれませんが、私は好きですねー。
 
ただ、マ・ドンソクが出てくる映画には一つ難点があって…。
マ・ドンソクがあまりにも強キャラオーラをまとってるので、他のコワモテたちがワンランクグレードダウンしたように見えちゃうんです。
 
とはいえ、役者さんたちの演技もみんないいですね。
特に黒龍会の中国人ヤクザ(半グレかな)の3人の恐ろしさがすごい(リーダーのチャンより舎弟の二人のがコワイ)。
マ・ドンソクの上司役であるチェ・グイファさんと、イス組ボスのパク・ジファンさん(お笑い芸人の小峠さんに似てる)もいい味だしてました。
 
 
あらすじは…簡潔にまとめるのがむずかしい。
 
すぐに手足を切っちゃう系ヤクザのチャン・チェン(ユン・ゲサン)ら3人が中国からやってきて、韓国はソウル市の地元ヤクザたちの縄張りを荒らす。
マ刑事(マ・ドンソク)はその抗争をおさめるために奔走する…という感じ。
(3行でまとめられたかな?)
 
韓国の警察官は鉄パイプ?もってるのが当たり前なんですかね?
現場行くときに当たり前のようにみんな持ってきたのが面白かった。
 
ストーリーとしてはよくあるヤクザ抗争もの+警察捕物帖という、『悪人伝』でもみた図式なので特筆すべきところはないかも。
わりと韓国の登場人物名が似たりよったりで、何度か「誰のことだっけ?」ってなっちゃうのもまあ、お約束ですね…(特にXX社長系)。
 
ただ、それでも面白く観れちゃうのは…はい、マ・ドンソクのおかげです。
 
敵のボスであるチャンはめちゃくちゃ強いんですが、マ刑事とはなかなか闘いません。
 
この映画のほとんどは、このチャンたちが好き放題やって暴れる映画なので、「あーもーこいつらどうにかしてくれ~!マ・ドンソク~~!!」となるはず。
 
そしていよいよやってくるラストバトル。
チャンの前に現れるマ刑事。
 
ヒュ~~~!
このシーンはぜひね…映画を観ていただきたい。
カメラがチャンから引いていって…マ・ドンソクが映り込むんですけど、ヒュ~~~~~!待ってました!って感じ。
 
マ・ドンソクの、恐ろしいほどの安心感。
勝ったな…。
 
終わり方もキレイ!